Baseball diary

野球のことかきま~す。

野球の試合で投球後のアイシングって必要なの?

 

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野球の試合で投球後のアイシングって必要なの?

ピッチャーがよく試合が終わった後に肩やひじに大きなサポーターつけてますよね。

実は、私も投手経験があり、試合後によくつけていました。

 真夏なんかはあれは最高に気持ちよかったです!

 

 しかし、あのアイシングは本当に肩やひじにいい影響を与えてくれるものなのか?

負担が軽減されるのか?

 野球界では今や当たり前になっている、アイシングについて今回は書いていこうと思います。

一般的に言われているアイシングのメリット

スポーツで疲労した部位を冷却し血管を拡張し、乳酸を少しでも多く除去させる効果がある。

そして筋肉の腫れや疲労、炎症を防止し、痛みを抑えるのにもアイシングは有効で、次の試合を意識しアイシングをしてストレッチなどをすることが、選手としてフィールドに立つ期間を少しでも長くするというメリットがあると言われています。

 

 アイシングの歴史

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野球、サッカー、アメリカンフットボール、バレーボールなどで運動後にアイシングすることが当たり前になってきました。一番最初に取り入れたのは、全日本男子バレーボールです。しかし全日本バレーボールでも取り入れてからまだ18年くらいしかたっておりません。

意外とアイシングの歴史は浅いのです。

 実際アイシングで障害を改善できるの?

 アイシングで障害を改善できるという研究結果はあるのか?

 

   結論から言うと、まだないです

 

肘の内側側副人体損傷を実際に手術するとアイシングの効果として考えられる炎症は病理検査などではほぼ認められません。

 

よって今の段階ではアイシングで障害予防効果は期待できないことになります。

肩の方はどうなの?予防できるの?

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「肩峰、関節唇が上腕骨とぶつかり、そのまわりの細胞、組織を傷つける。」をこれが肩の障害、痛みの原因とされている。

これに関しては、原因は炎症と考えられるのでアイシングで抑えることが可能です。 

しかし、肩の故障は炎症を治すだけでは治ったとはいえません。

 無理な投球動作、疲労の蓄積などで肩の組織は損傷しています。

アイシングにあるのは冷やすことによる、炎症抑制効果。

余談:山本昌はアイシングをしなかった

中日ドラゴンズ山本昌投手は、29年間の現役生活の中で、最多勝3回沢村賞などのたくさんのタイトルをとった名投手です。またプロ野球史上24人目となった通算

200勝また41歳でノーヒットノーランを達成するなどこの球界を代表する投手はアイシングをしなかったそうです。

本人もなぜしなかったかわからないそうですが、

山本昌は人一倍自分の身体に気を配り、自分のことを準備をするのが好きな人間と言っています。

体調管理面ではサプリなどは一切使わずに、少しでも体調に異変を感じたらすぐに薬を飲んでいたそうです。

24時間365日ずっと自分の頭の中で全身をチェックしていたそうです。

寝ている時も、左肩がし下になると、起きていたそうです。

なによりすごいのはプロで30年間もこの習慣ということです。

やはり、このぐらいの選手になるとやはりアイシングに違和感を感じたのでしょうか。

まとめ

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  • アイシングには炎症抑制効果がある。

 障害を予防できるわけではない。アイシングという行為で野球肩や野球肘が改善されるわけではないのです。

  • アイシングで炎症をとりのぞき痛みが軽減する。

炎症を取り除く=障害予防ではない。

しかも、痛みがゆるやかになることで、整骨院、整形外科等の病院へ行くことが遅れる。

 

これらから、アイシングは必要ではないと思います。

上にも少し書きましたが、一般的に言われているアイシングの利点。

1 患部の温度を低下させる。
 2 細胞の新陳代謝を低下させる。アイシングはケガの応急処置にも用いられるが、それは、冷却によって血流と組織レベルでの代謝が下がるため、ダメージを部位の低酸素症を抑制することができるからである。
3腫張の抑制。
4神経の伝達速度を低下させる。
 5筋組織の緊張を和らげるリラックス効果。
 6 リハビリテーション開始時期に用い、治療期間の短縮、疼痛緩和などの効果を期待している。

 

私は、6番の疼痛の緩和により整形外科等に行くのが遅れ最悪状態、もっと早く診せておけば、もっと早くに肘、肩の異変に気付ければここまではならなかったという状況にならないためにも今回書きました。

大事な大会前に肩や肘に違和感があると不安になりますよね。

一般的に言われている利点でも掘り下げてみると長い選手生命を考えたら危険な場合も多々あるなと感じました。

 

選手の皆さん少しでも痛みがあれば病院へ、

そして家族の皆様にも選手たちの家でよく観察してあげてください。

肩をかばう動作だったり、野球ができなくなるのがイヤでずっと黙っているなどよくあることです。

大切な家族の為にも、選手自身の為にも肩やひじに対する意識をもっと高く持つべきだ思います。

 

 野球で大活躍するために、適切な食事法を記事にしています。少しでも興味のある方はどうぞっ!

 

yakyuumuku.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

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